女性医師の書くボトックス注射のブログ

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2006年01月

ボトックスの安全性

ボトックス注射は、正しく行なえばとても効果的で安全な治療です

● ボツリヌス菌は食中毒を起こす菌として知られていますが、ボトックス注射では、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありません。ボツリヌス菌の毒素であるボツリヌス毒素をごく少量だけ注射します。食中毒を起こすボツリヌス毒素の量は3万単位程度と大量です。一方、美容に使用される量は、2.5~100単位と少量であり、中毒をおこす心配はまずありません。

● ボトックスは眼瞼けいれんや片側顔面けいれん、痙性斜頚の治療薬として、厚生労働省の認可を受けている安全な医薬品です。アメリカではしわ治療法としてFDAの認可を受けています。安全性は多くの臨床例で実証されています。

● ボトックス注射した直径1cm程度に作用します。ボトックス治療部位以外の筋肉が動きにくくなるといった心配はまずありません。ただ、ボトックスを注射する部位や量によっては、表情が変わってしまったり、不自然な表情になってしまうことがあるため、ボトックス注射はデザイン(注射する場所や量)がとても大切です。

ボトックス注射の副作用

ボトックスには次のような副作用があります

● ボトックス後に、針の跡が点状に残ることがあります。通常は2~3日で改善し、お化粧で隠せる程度です。
● ボトックスで内出血が起こる場合があります。2週間程度で自然治癒します。
● 額のボトックス治療の数時間後に頭痛が生じることがまれにあります。これは筋緊張のバランスのくずれなどが原因です。ボトックス後の痛みは数時間で治まります。痛みが強い場合は、通常の頭痛薬の内服でおさまります。
● ボトックス後にすぐに横になったりマッサージを行なうと、ボトックスが周囲に拡散してデザイン通りに仕上がらないことがあります。ボトックス後4時間は、横にならないで下さい。当日のマッサージも控えて下さい。
● 顔にボトックスを打つと、多少眉が上がる、目が大きくなるなど、表情に変化が現れることがあります。眉が上がると顔全体がリフトアップされ、若返った印象を与えます。眉が上がりすぎた場合は補正することができます。
● ボトックスに対しアレルギー反応が起こる可能性がありますが、ボトックスでアレルギーが起こることは非常にまれです。万が一、アレルギー反応が起こった場合は医薬品を用いて対処します。

ボトックスに対する耐性について

ボトックスに対し耐性ができ、次にボトックスを注射をしても効かなくなることがまれにあります。

耐性とは、ボトックス(A型ボツリヌス毒素)に対して抗体ができて、ボトックスが次に注射されると抗体がすぐに異物として攻撃するために、ボトックスが効かなくなってしまう現象です。

1997年より前のボトックスでは、3~10%と高率で耐性ができていました。最近のボトックスは純度が上がり、製品が改善されてきていますので、繰り返しボトックス注射をしても耐性ができることはほとんどありません。

耐性ができてしまった場合は、ボトックスを注射しても効きませんので、代わりにB型ボツリヌス毒素を注射するなどの方法があります。

ボツリヌス毒素の種類

ボツリヌス毒素にはA,B,C(C1,C2),D,E,F型の7種類があり、そのうち、AとB型が注射用製剤として製品化されています。

A型ボツリヌス毒素の方が効果が高く、効果の持続時間も長いため、美容目的や顔面けいれんなどの治療薬として広く使われています。

B型ボツリヌス毒素は効果の持続時間が1ヶ月程度と短いため、実用性がやや低いのですが、A型ボツリヌス菌毒素に対して抗体ができてしまった人や、短い期間だけ試験的に試してみたい人に使われます。

当院ではA方ボツリヌス毒素のアラガン社製ボトックスを使います。

アラガン社製ボトックス

ボトックスとはA型ボツリヌス毒素製剤の中でもアラガン社製(米)の製剤名です。

A型ボツリヌス毒素製剤は、ボトックスの他に、ディスポート(英国製)、BTXA(中国製)などがあります。

アラガン社製ボトックスは、不純物が少なく、効果が高いことが知られており、一番高品質で安全性が高いと言われています。製品に不純物が多いと、抗体が作られ易く、一旦抗体が作られてしまうとその後、ボトックス治療をしても、効果がしっかり出なくなります(耐性)。
当院ではアラガン社製のボトックス®だけを使用しています。img_botox.jpg


B型ボツリヌス毒素製剤にはミオブロック(米製)があります。

ボトックスの歴史

ボツリヌス菌は食中毒を起こす菌として知られています(ボツリヌス中毒)。ボツリヌス中毒(botulism)の名前は、19世紀に欧米でボツリヌス中毒の原因となることが多かったソーセージのラテン語(botulus)からつけられました。

ボツリヌス中毒はボツリヌス毒素を多量に口から摂取した場合に生じます。ボツリヌス中毒はとてもまれで、1985~1995年の10年間で14件の報告があるのみです。ボツリヌス中毒の症状は、運動障害、呼吸障害、視力障害などで、通常の下痢や吐き気といった食中毒症状とはかなり異なります。

ボツリヌス毒素が筋肉の収縮力を弱める性質を利用して、欧米では約20年前から眼瞼痙攣・顔面痙攣・痙性斜頚・しわ治療などにボトックスが利用されてきました。ボトックスがしわ治療薬としてFDAで承認を受けたのは2002年のことです。日本では、平成8年に眼瞼痙攣で、平成12年に顔面痙攣で、平成13年に痙性斜頸でボトックスは厚労省の認可を受けています。

ボトックスで目を大きく

ボトックス注射で目を大きくする事ができます。

目の周りにボトックスを注射することで、目が縦に大きくなり、黒目の見える部分が増えて、目が大きくなります。治療はとても手軽で、効果は3~6ヶ月続くため、気軽に受けることができます。

プロフィール

botoxさんペンネーム:botoxさん
性別:女性

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ボトックス注射について、ボトックス注射を年間1,000症例以上行う美容皮膚科医が詳しく解説します。
ボトックス注射によるしわ治療、多汗症治療や、ふくらはぎを細くくする、小顔などを考えている方に向けてお届けするボトックス注射の手引き書です。

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